インプラント(人工歯根埋入法)についてよくあるご質問

インプラント(人工歯根埋入法)による歯の復元方法とは?
インプラント(implant)とは医学用語で「移植・挿入すること」を意味し、人工臓器の一種で、歯科では人工歯根(口腔インプラント)のことをいいます。
なんらかの原因で歯がなくなった歯ぐきの部分に人工歯根を埋め込んで、残っている歯にかかる負担を分散し、失った歯を人工物で再現する方法で、30年以上前から世界中でおこなわれています。
インプラントレントゲン写真
インプラントで女性の笑顔が輝く
どのようなインプラントを使用している?
いろいろなメーカーがありますが当院では主に優れたチタンとハイドロキシアパタイトの組み合わせである(株)アドバンスによる小さな人工歯根[=インプラント]を埋め込んで強固な土台を築きこの上にセラミックなどの人工の歯を装着する『最も合理的に歯を再生できる治療方法』です。
方法としては顎の骨の中に人工歯根を埋め込んでから、人工歯根が顎の骨とくっつくまでHA被膜のチタン体なら約1~2カ月待ちます純チタン使用の場合約3~5カ月待ちます。
そして人工歯根が顎の骨と安定し異物反応起こしていないのを確かめて上のかぶせ物を作ります。
ただしハイドロキシアパタイト(HA)は短期(15年ほど)での成績はチタン自体よりいいのです。
長期の結果(20年以上)についてはこれからの結果に期待するところです。
インプラントの長所は?
見た目は自分の歯とほとんど同じようにものを噛むことができ、食べ物の味や感触がよくわかります。
そしてブリッジみたいに周りの歯を傷つけません。入れ歯と違い違和感もほとんど感じません。
インプラントは永久に使える?
永久ではありません。歯がなくなる原因の虫歯、歯周病や歯の破折の要因となった咬み合わせや歯みがきやお口の中をきれいに保つことが重要です。
なんともないからと忘れてしまって、同じことをくり返していては自分の歯やインプラントを同じ理由で無くしてしまいます。
インプラントの注意点は?
注意してもらうのはインプラント治療をおこなった際に舌や手でインプラント部分を動かさないこと。また術後は指示があるまでは安静にしていること。咬み合わせが悪い人は、口の中を全体的に治療して下さい。
放っておくとインプラント治療をおこなっても直ぐにダメになります。
また、歯並びと咬み合わせは違いますので間違えないようにして下さい。
そうしなければ、インプラント本体部分が折れたり、支える周囲骨が破壊されて抜かなければならないことがあります。

歯ブラシを正しく使うなどの口腔衛生の概念を変えて下さい。歯周病は生活習慣病です。痛みもなく少しずつ悪くなります。
甘いものを食べて口の中のバイ菌を増やさないようにして下さい。
原因はバイ菌の塊である歯垢・歯石が貯まることです。歯ブラシを毎日かかさずにしてください。
物が詰まる場所に決して「つまようじ」は使わないで下さい、歯周病を作ります。
また、歯間ブラシの使いすぎ、歯ブラシの強い力での磨き過ぎも歯周病が悪化します。十分に気をつけて下さい。

当院では術後の人には音波ブラシをお渡しして注意してもらっています。定期検診は必ず決められたときにおこなって下さい。

生活習慣病(糖尿病・高血圧・心臓・脳疾患・肝臓疾患・虫歯・歯周病)やそれ以外の病気(アレルギー・甲状腺疾患・腎臓疾患・肺疾患・膠原病や癌等)にかかった時は専門医で治して下さい。
また、現在の病状とその使用薬を受付か私、院長に教えて相談して下さい。
インプラントの費用は?
残念ながら今の社会保険や国民保険では保険診療はできません。
つまり人工歯根を埋め込む費用もその上のかぶせ物の費用も認めておりません。
当院ではインプラント審査費用(デジタルデンタルCT撮影など)として3万円から人工歯根を埋め込む費用は25万円から上のかぶせ物の費用は5万円から提供しております。
詳細は受付か私、院長に聞いてください。
どのような場所に、どのような状態でもインプラントを使えますか?
当院では患者様の利益を最優先に考えますので、特に骨の質が弱いといわれた人はデジタルデンタルCTを撮影しその骨にあったインプラントの選択をします。ご相談下さい。
インプラント審査を実施したあと必要に応じて提携している先の大学病院に行っていただき必要な増強手術や本体手術をしてもらい埋入したインプラントの上に当院でかぶせる場合もあります。
インプラントの手術時間はどれくらい掛かる?
本数にもよりますが、当院では局所麻酔では術前管理で30分、手術時間は1本30分でインプラント本数は1~3本を埋め込みます。
術後の止血と安静が30分くらいですのではやくて2時間弱程度で帰れます。
木下歯科でのインプラント手術は信用できるの?
当院では医療においてインフォームド・コンセント(説明の上での同意)は大切なことと考えています。
インプラント学の根拠(エビデンス)に基づくに診療内容・情報を患者様に説明をし、患者様の選択・同意を得る義務があると考えております。
まず、患者様との信頼関係の構築を一番目に考え、二番目に医療を受ける患者様の権利を損なわないように努力します。しかしながら、患者様によりその診療情報(内容)へのご興味・ご希望・ご理解度は異なります。
もし、説明不足を感じたり、また施術内容に疑問を覚えるようでしたら、遠慮なく質問していただくべきであると考えます。それは患者様が有している大切な権利だからです。
また、わたくし歯科医は現在認められているインプラント学を根拠としており、学問からはずれるような無理なことは承諾できませんので患者さんの同意が得られなければ診療をしないことも十分なインフォームド・コンセントをしないことも忘れないで下さい。

そして人がおこなうことに完璧に限り無く近づく努力はあっても完璧と絶対はありません。
自分の歯もインプラントも永年経つと抜かなければならないこともありますし、人は最初に言ったことや約束したことを忘れてしまいます。
当院では主治医と患者さんとに信頼関係が成り立っているからこそ契約書は必ず必要と考えて取り交わします。